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PIONEER S-2EXの視聴・評価

PIONEER S-2EX視聴後の大山の感想
PIONEER S-2EXはTAD REFERENCE1の直系スピーカーのブックシェルバージョン。ユニットはS-1EXからウーファーユニットが一つすくなくなった構成となっている。
S-2EXのスコーカーは同軸2wayユニットで、ツィーター部分のみにベリリウムが利用されている。400hz~100khzつまり音楽情報の最も重要な中域をひとつのユニットで再生する。このパイオニアの同軸ユニットはルックス的にかなりかっこいいと思う。こんな感じのフルレンジがあったら真っ先に購入したくなるな。
箱はREFERENCE1がバーチの積層合板を使っているが、 S-2EXは S-1EXと同じMDF。重量もブックシェルフにしてはかなり重く28kgもある。これは箱なりを抑えたモニター系スピーカーとしては十分な重量。これはREFERENCE ONEのところでも書いたが、これだけ位相重視の設計なのであればもう少しバッフル面積を小さくして、音の回折を抑える工夫をしてはどうかと思ってしまう。
音はニュートラルを基調としているが、パーカッションやシンバルのような破裂するような音の表現もけして苦手ではない。フルオーケストラにはやはりS-1EXのほうがリアルな音場を再現するが、ボーカルや小編成の弦楽器などの演奏には十分すぎる実力を持ち合わせている。
パイオニア S-2EXカタログより特徴
- 型式:位相反転式ブックシェルフ型、防磁設計(JEITA)
- スピーカー構成:3ウェイ方式 ウーファー:18 cm コーン型 ミッド/トゥイーター:同軸14 cmコーン型 / 3.5 cmドーム型
- インピーダンス:6 Ω
- 再生周波数帯域:34 Hz ~ 100 kHz
- 出力音圧レベル:86.5 dB (2.83 V)
- 最大入力:200 W (JEITA)
- クロスオーバー周波数:400 Hz、2 kHz
- 外形寸法:291 mm (W) × 565 mm (H) × 425 mm (D)
- 質量:28 kg (1本)
- 付属品:グリルネット、 スパイク × 4