FF85K搭載のフラミンゴ
基本条件+MDFキャビネット[ウレタンホワイト塗装]+FF85K
FE83Eでの改善はまだまだやらないことはたくさんあるが、とりあえずひとまずおくとしてFF85kを搭載してのレポートをお伝えしよう。FE83E、FF85Kともに限定ユニットではないので簡単に入手できる上、双方とも小口径ユニットのロングセラーでありとても素晴しいユニットです。
バックロードで使えるか否かの判断に最も重要な数値であるQ値がFE-83Eが0.78であるのに対して、FF85Kの0.47です。フォステクスの説明書にもFF85kがバックロード専用のユニットであることが書かれています。低域特性にかなり期待が持てると思いつつ視聴開始。
まずはピンクノイズによる測定は上のとおり。予想通り、f0付近の共振はQの低いユニットを利用しているだけあってかなり抑えられた形になっていてかなりダンピングの聞いた良い低音である(FE83Eに比べてという意味)。
逆に高域に関しては結構落ち込んでいるが、メタル系キャップのために聴感上はやたらに高域レベルが高く感じられる。これは前にFF125Kを利用していたことがあるが、かなり高域のピーキーさが耳に付き、聞き始めはよく感じるのだが、長時間聴くにはけっこうつらいものがあった。それと同様このユニットの高域は好き嫌いが分かれるところだろう。個人的には低域は良いが、高域のキラキラ感は・・・という感じ。
D-83フラミンゴのユニットの穴の径はφ71であるがこれはFE83Eを想定してあり、FF85Kを利用する場合φ72に拡大する必要があります。バッフル穴の直径が1mm小さいおかげではいりそうで、はいらない(笑)。これは削って穴を拡大するしかありません。これは簡単にやる方法があるので、いつか紹介したいと思います。これからフラミンゴを作る人はどちらのユニットでも使えるようにφ72であけておくことを強くお勧めします。(φ72でもFE83Eは問題なく使えます)
D-83フラミンゴにFE83EとFF85Kを搭載した場合のf特の比較は人気長岡スピーカー15のD-83フラミンゴのページに載せました。
![]() |
D-83framingo |