長岡鉄男スピーカー視聴編の基本条件
長岡スピーカー視聴編とは
私、大山美樹音が選んだ長岡鉄男先生の人気スピーカー15機種を、長岡鉄男先生の本に書かれている通りに極力忠実に再現する。始めの段階では改造などを一切行わず長岡鉄男先生オリジナルのスピーカーエンクロージャー、長岡師推奨のユニットを用いてデータ測定及び個人的なレビューを書き、評価をする。その後はユニットを最新のものに変更したりするなど、様々な実験を行いスペアナデータを中心に極力客観的な説明を試みる。
視聴レポートの目的
私自身が非常に優れた長岡鉄男先生のスピーカー(主にバックロード中心)の仕組みを解明したかったことと、人気長岡鉄男先生のスピーカーの共通項・違いは何か、FOSTEEXユニットの研究、長岡スピーカーを体系的に知識を整理したかったこと。自分のオーディオのレベルをアップさせ今より良い環境で音楽を楽しむこと。自分の木工技術・塗装技術をアップさせ、スピーカー製作技術をアップさせること。同じような趣味を持つ人へ少しでも役に立つ情報提供等ができ、様々な交流ができればという思いが主な目的。ご意見・ご批判など大歓迎です。
視聴の基本的条件
何の断りが入れてない場合は以下の条件のもとでの測定になります。これらの条件はどれか一つでも変化すれば音(測定データ)に大きな影響を与えるものであるが、上に書かれている項目ほど音(データ)への影響が大きいものと大山は考えている。部屋
測定に利用されている部屋は鉄筋マンション5階建ての最上階の1室である。大きさは約7畳ほで、一般的なリスニングルームからするとかなり狭いが日本のマンションのワンルームの平均的なサイズだと思う。大通りから離れている為SNはそれほど悪くない。床にはじゅうたんの上にウレタンのマットが敷いてあるが柔らかく、音圧を上げると床鳴りがひどい。壁は片方は鉄筋入り、片方は石膏ボードで隣の部屋に結構音が漏れる。
スピーカーの設置方法
6畳間の部屋の短辺方向に2台を設置。フルレンジの場合センターキャップの中心間、マルチウエイの場合はツィーター間のの距離が1m30センチになるようにあわせる。角度はリスニングポイントに向けて約25度内側に傾斜させる。左右・後ろの壁からは15センチ以上離す。フロア型スピーカーの場合はスピーカーを床に直置きにする。小型タイプ、ブックシェルフタイプ(BS-8、BS-10、D-10など)のものはブロックを数枚積み重ね、床にべたに座った時耳の高さにツィーターがくるように高さをセッティングする。
アンプの音量
音量は入力一定ではなく、アンプのボリュームの位置一定で行う。いわゆる定格1w入力というものではない。スワンスピーカー(FE108S搭載)を基準に考え、このスピーカーからピンクノイズを発してマイクから拾ったときの音量が75dbぴったりになるようにアンプのボリューム位置を調整しています。この75dbというのは正確にキャリブレーションを行っていないので実際の音量とは異なるが1w以上ははいってるはず。知りたいのは相対値なのでこれで問題ない。つまりここでいうスピーカーの能率はスーパースワンより何db高いか、低いかということである。測定方法
ソニーミュージックエンターテインメントの「AUDIOTEST CD」の49曲目PINKNOISEをCDプレーヤーから流す。マイクからスピーカーの距離は軸からぴったり1m、高さはフルレンジの場合センターキャップの中心、マルチウエイの場合はツィーターの位置に合わせる。この距離、及びマイクの角度は僅かな違いで測定データに大きな違いを生むため毎回同じメジャーを使い厳密に位置を同一にするようする。
測定機器一覧
使用PC | 自作PC |
マイク | BEHRINGER ECM8000 |
ファンタム電源 | EURORACK UB802 |
周波数測定ソフトウエア | 吉正電子㈱DSSF3 リアルタイムアナライザ |
ソース | AUDIO TEST CD-1 |
プリメインアンプ | DENON PMA390Ⅳ |
CDプレーヤー | SONY DVP-NS730P |
ケーブル | 江川工房製オリジナルケーブル |