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ボイスコイルとは
ボイスコイルとはアンプから流れてきた音声電流を、振動に変える役割を果たすスピーカーユニットにとって大変重要なパーツである。[音の入り口]ターミナル⇒フレキシブルワイヤー(リード線)⇒ボイスコイル⇒コーン紙[音の出口]とつながっている。
ボイスコイルの巻き線長と、マグネットギャップの深さ(トッププレートの厚さ)は、ユニットの歪みや能率に大きな関係を持ちます。ボイスコイルはその長さにより2つに大別できる。
- ショートボイスコイル
- ロングボイスコイル
に分かれます。これはセンターポールのギャップ(磁極空隙の均一磁束を得られる部分)のなかにボイスコイルがおさまっているものを1のショートボイスコイル、それより長いものを2のロングボイスコイルと呼ぶ。双方ともメリット・デメリットがあるが、簡略的に言うと1のショートボイスコイルは歪は少なく、振動板を軽くできるが大きな振れ幅には向かない。2のロングボイスコイルは1と正反対に歪は増え、振動板も重くなるが、大入力に強い。つまり家庭用のハイエンドユースではショートボイスコイルが多く用いられる。
ボイスコイルの種類は2パターンがある
- ラウンドボイスコイル(丸い普通の線)
- エッジワイズコイル(断面が長方形の線)
ボイスコイルの性能はギャップにしめる導体の体積で決まる。つまりギャップ内の占有率を高めるにはどうしたらよいのかというはなしになる。1のラウンドボイスコイルのメリット複数回巻くことで、ボイスコイルの占有率を高め、能率を高くすることができるが円形のためどうしても隙間できる。2のエッジワイズは複数巻きができないかわりに隙間をすくなくより高い巻き線密度を得られる。
ボビンにダンパーとボイスコイルが巻きついている。学研大人の科学まるごと手作りスピーカーの本の付録より。