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M0・エムゼロとは
M0とは振動系実効質量。つまりユニットの振動する部分の重さのことである。単位はgです。
このM0は具体的には
- ボイスコイル全体
- コーン
- エッジ・ダンパー
- コーンと一緒に動く空気の総和
の合計です。
F0の項目で解説したとおり、スピーカーユニットは①ユニットの口径の大きさ②振動板の重さ③ばねの強さによって決定される。
つまり②の振動板の重さであるM0を大きくすれば能率は低下するが、低域の最下限を下げることができる。しかし、あまりにM0値を高くするとぼんついた・音離れの悪い音になる傾向がある。逆にM0値をあまりに低くとることは、コーンの強度を保てなくなるため技術的に大変困難である。
ちなみにfostexのフルレンジ型は大口径のものでもこのM0値が非常に低く抑えられている。