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F0、Fゼロ、エフゼロとは
F0とはとはスピーカーユニットの振動板自体がもつ最低共振周波数のことです。つまりスピーカーシステムからでる低域の最下限と考えてほぼ間違いありません。単位はHzです。
この値はユニットの口径の大きさ・振動板の重さ(M0)・ばねの強さ(S0)で決まります。ここでは磁気・電気回路は一切関係しません。
①ユニット口径の大きさ | 大きいほどF0は下がる | 小さいほど |
②振動板の重さ | 重いほど F0は下がる |
軽いほど F0は上がる |
③ばねの強さ | ばねがフラフラなほどF0は下がる | ばねが堅いほどF0は上がる |
上の図から見れば10センチユニットよりか20センチユニットのほうが①ユニットの口径が大きく②振動板が重いので、低域の最下限がより低くなります(より低い低音がでやすくなる。)
ーーーここから先少し難ーーーー
F0がスピーカーシステムの低域の最下限と考えてほぼ間違いないと述べましたが実際は少しことなります。それはスピーカーユニットのQ(共振の鋭さ)とのかかわりによりf0付近の音圧レベルが変化することと、スピーカーユニットをエンクロージャーの中に入れるとf0が上昇するからです。これはエンクロージャー内の空気がばねの力として作用します。(③ばねの強さが硬くなったのと同じ効果をもつ)この上昇したf0をf0cと呼びます。これが正確なスピーカーシステムのユニットからでる低域の最下限ということになります。
fゼロが問題にしているのは低域を担当するウーファーやフルレンジの場合低域部だけであって、高域を担当するツイーターなどではさほど問題にはなりません。ネットワークでカットして共振部分(f0)は利用しないのが一般的だからです。
fゼロは次の式で求めることができます。