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ダンパーとは
ダンパーとは形状が蜘蛛の巣のような形をしていることからスパイダーとも呼ばれたりします。最大の役割は上下に動くボイスコイルを正確な位置に保持することにあります。
ダンパーはボイスコイルから振動板に伝わった振動を正確に保持するという役目をエッジとともに、つまり2点で担っています。このどちらかが欠けたら(つまり1点の支持だとしたら)ボイスコイルは正確なピストン運動はできず左右にぶれてしまいます。もし両方なければ、ボイスコイルは入力と同時に前へ吹っ飛んでしまいます。
ダンパーとエッジの求められる最大の違いは、エッジがその前後の音を遮断させなければならないのに対し、ダンパーは通気性が良いことが求められます。ダンパーに通気性のよい材を使わないと、ボイスコイル側が密閉状態になり正常なダンプができなくなるからです。
ダンパー、エッジは振動系のばねに相当し、低域の最下限を決める重要な役割があります。またエッジ、ダンパーは音のダンピング(音の立下り)に大きな影響を与える大変重要なパーツです。
ダンパーの種類にはコルゲーション型ダンパー、ギャザード型ダンパー、リニア形ダンパー、ストリングダンパー、蝶型ダンパー、円形の蝶型ダンパー、長円形の蝶型ダンパー、ワイヤーサスペンションなど多い。
FOSTEXのFE208ES-RにはUDRタンジェンタルダンパーが採用されている