残響
残響【reverberation】とは部屋の中で、音が発生した後に残る音のこと。部屋の壁は音を一部は吸音し、残りは反射する。この吸音、反射の性質によって部屋の残響特性が決まる。
部屋の壁を全て吸音すればいわゆる残響はおこらず、すぐに音が消えてしまう。このような状況では定在波やフラッターエコーは発生しないが、音楽再生上はさほど好ましいとはいえない。このような部屋で音を聞くと音に艶や、響きがなくなって音が死んでしまう。このような部屋をデッドな部屋という。(逆に響く部屋をライブな部屋という)
残響の時間は部屋に使われている吸音材によって決まる。どのくらい最適な時間残響が良いかは「最適残響時間」という概念があり、一応参考になるが最終的には好みの問題になる。