YAMAHA NS525Fの視聴・評価

YAMAHA NS525F視聴後の大山の感想
ヤマハのトールボーイ型スピーカーでは中堅クラスにあたるスピーカーがNS525F。NS515シリーズの後継機種で3年ぶりのモデルチェンジ。主な変更点はユニットのフレームとマグネットの強化。ヤマハの特徴はユニットをランクごとにかなり細かく設定していること。
ウーファーとスコーカーのカ振動板には高分子振動板のポリメチルペンテン(PMP)を、フレームにはアルミダイキャストを採用。ウーファーとスコーカーは同じ見えるが全く違った設計のものを使っている。視聴していて感じたのは、応答性のよさで微小音を拾う能力に長けていること(これを突き詰めると私がやっている自作SPになる)。振動板の軽量化は20年ほど前からもはやどこのメーカーでも当たり前になりつつある。
音はホームシアター系の音作りをメインに据えつつ、ピュアオーディオも楽しめるスピーカーという位置づけになる。かなりヨーロッパ市場を意識していて、押し出しは強くないが繊細なスピーカーにしあがっている。音の系譜としてはNS-8HX系列だろう。鳴りっぷりのよさと繊細さを高い次元で両立している。
YAMAHA NS525Fカタログより特徴
- 3ウェイ・バスレフ防磁型
- ユニット:16cmコーン型ウーファー、16cmコーン型ミッドレンジ、3cmドーム型ツィータ
- 再生周波数帯域:35Hz~50kHz(-10dB)~100kHz(-30dB)
- 出力音圧レベル:89dB/2.83V,1m
- クロスオーバー周波数:500Hz/3.8kHz
- 外形寸法:324W×1010H×380Dmm(スタンド含む)
- 質量:23.0kg(1台)