VICTOR SX-WD5の視聴・評価

VICTOR SX-WD5視聴後の大山の感想
SX-WD5はビクターのウッドコーンシリーズのスピーカーの再廉価モデル。ウッドコーンシリーズに対しての大山の考えはSX-WD500に多く書きましたので、ウッドコーンシリーズに興味のある方はご覧ください。
このSX-WD5はキャビネットに無垢のチェリーを使っているのが最大の特徴。SX-WD500はMDF+突き板であるがこちらはなんと箱からユニットまで全て木でうめつくされたスピーカーです。音は他の二機種のウッドコーンシステムの延長といえるが、この価格帯でウッドコーンをだしてしまってはむしろブランドイメージが下がってしまうのではと思うくらい安い。ブランド戦略としては、ウッドコーンのトップモデルを30~50万くらいに設定して、再廉価モデルを10万ぐらいにした方が「ウッドコーン」をブランド化するのに良いのでは。実際このスピーカーはそのくらいの価値をもっていると思う。
小型キャビネットさらにウッドコーンであるため能率はかなり低くソースを選ぶ印象を持つが、これくらい小型になると小バッフルのよさが生きてきて(これはどのスピーカーでも同じなのだが)音像が小さくかなりぴしゃりと定位してくる。SXWD500を聞いたときボーカルは向かないと思ったが、こちらのWD5は結構しっくりくる。ちなみにSX-WD5には内容が全く同じスピーカーキット「SX-WD5KT」が発売されている(2008年4月現在)自作派としてはこのような商品は嬉しい限りだ。
ビクター SX-WD5カタログより特徴
- 種類:2ウェイバスレフ型(防磁形/JEITA)
- 使用スピーカー:11.0cmウッドコーン・スピーカー×1、2.0cmウッドドーム・スピーカー×1
- 定格入力(JIS):25W
- 最大入力(JIS):100W
- 定格インピーダンス:6Ω
- 再生周波数帯域:55Hz~50,000Hz
- 出力音圧レベル:82dB/W・m
- 外形寸法:横幅143mm×高さ257mm×奥行243mm (スピーカーターミナル、サランネット含む/1本)
- 質量:3.5kg(1本)
- 付属品:スピーカーコード(無酸素銅/3m)