TANNOY YORKMINSTERの視聴・評価
TANNOY ヨークミンスター視聴後の大山の評価
外見上オートグラフに似たヨークミンスター。このスピーカーは 石丸電気のレフィーノ&アネーロのイベント時に視聴しました。アンプはどこのメーカーか忘れましたが、球のアンプを使っていました。かなり好印象を残したスピーカーでした。
音は個人的にはカンタベリーよりかこちらが私の好み。その理由は箱にある。カンタベリーがウォールナットをメインに使っているのに対して、ヨークミンスターはバーチ(樺)とをメインの材として使っています。ウォールナットはD58ES製作時に突き板と無垢で利用したがバーチのように高域での共振が少なく、中低域を軽くダンプする感じです。実際ウォールナットは鉋で削るとバーチよりかなりやわらかい。ウォールナットは無垢材の中でも大変高価な材でB&WやJBLといったメーカーも積極的に利用しているが、最大の理由は響きに癖が多くないのでこういったモニター系を作っているメーカーでも利用されるのだろう。もうひとつの理由は単純に綺麗だからだろう。対して「バーチ」はかなり堅く中高域の美しさがあり自作派は入手が容易なことから高価だが好んで用いる材である。
カンタベリーの項でも書いたが、カンタベリーはデザインからして現代的なイメージ、箱もウォールナット、現代的な音作り。対して「ヨークミンスター」はそれとは違いより箱なりが響き、伝統的なデザインを踏襲している箱(50年前のオートグラフを彷彿させる)。バスレフポートも背面でこれは音をふっくらさせるのに役立つ。つまり保守的な音。
あとこれは全てのタンノイのセッテングについていえることだが、セッティングには相当気を使うスピーカー。特に堅い床は必須の条件。タンノイの箱は共振することを音の一部としているからこれで床も鳴らすと収拾がつかなくなる恐れがある。店頭で聞くタンノイの音が良くないのはこのセッティングの悪さにも一因があると思われる。
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タンノイ ヨークミンスターカタログより特徴
- 同軸2wayウエイツリンリアバスレフ(30センチ)
- エンクロージャーにバーチとチークを採用
- クロスオーバー周波数1.1khz
- 周波数特性23Hz~22khz
- 能率94db(Wm)
- 寸法(W×H×D) 620*1080*447
- 内容積200L
- 61.5kg