TANNOY STIRLINGの視聴・評価

TANNOY スターリング視聴後の大山の評価
タンノイStirlingはプレステージシリーズのエントリーモデルとして長年親しまれてきたモデル。タンノイ IIILZの後継機種といわれています。
音はプレステージシリーズの特徴であるゆったりした音楽性のある音で、現代的なスピーカーを聞きなれた人には異色のスピーカーのように思えるだろう。これは実際に店頭で他のスピーカーと聞き比べるとすぐにわかるが、「レンジが狭い、特に高域レベルが低い、大味、低域ぼぼやけてる」などなどと感じるが、これに聞きなれると他のモニタースピーカーなど聴く気にもなれないというタンオイマニアの多いこと、多いこと。
タンノイは箱をがちがちに固め共振を排除するのでなく、共振をユニットあからでてくる音と一体化させてリアルな音の再現を狙っているスピーカーがこのプレステージシリーズの特徴。スピーカーをどのスピーカーも”機械的側面”と”楽器的側面”を持ち合わせるが後者の割合が強いスピーカーといえる。
基本的にスピーカーは箱なりを抑えてユニットからの音だけを取り出すという考えが主流であり、箱なりを音の一部として利用するという考えはメインストリームではない。しかし、どのスピーカーでも大なり小なりこの箱なりはある。では「この箱なりをどうしたらよりユニットと調和できるか」を最も真剣に考えているメーカーだろう。
ユニットとバッフルの接着方式に注目していただきたい。これほど大きなユニットでありながらたった4本のねじでバッフルとユニットを接着している(これは38センチのカンタベリーでも同じ)が、これはユニットとバッフルの間に適度なあそびというかコンプライアンスを持たせる。つまりユニットの振動を適度にバッフルに伝えているのではないだろうか(普通は遮断する)?こんな芸当をできるのはまさにタンノイぐらいだろう。
スターリングの音、透明感や繊細感よりか温かみを伴った上品さがあり、突きつけてくるサウンドではない。ピアノは若干甘いと感じるところもあるが、チェロ・コントラバスの粒立ちは明瞭で 、小音量時の再生も上位機種に比べ得意。
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タンノイ スターリングカタログより特徴
- 同軸2way25センチユニット/バスレフ
- クロスオーバー周波数1.7khz
- 周波数特性35Hz~25khz
- 能率91db(Wm)
- 寸法(W×H×D) 398*855*368
- 内容積85L
- 23kg