TANNOY AUTOGRAPH MINIの視聴・評価
TANNOY AUTOGRAPH MINI視聴後の大山の評価
生まれてはじめてオートグラフを見たときはあの巨大さに面食らったのを覚えているが、「オートグラフミニ」はあまりの小ささに正直面くらった。内容積3Lのオートグラフミニは500Lあるオートグラフの200分の1程度の大きさしかない。誰があの巨大なオートグラフからこの小さなミニの企画を思いついたのでしょうか。
音は10センチの同軸2wayユニットをバスレフで利用。バックロードでもフロントロードでもないから能率は低く、他社のスピーカーと同時に視聴したときはやたらに音が小さくオリジナルのオートグラフと似ているのは外観のみで、音は全くオリジナルからの継承はないと感じた。まあ38センチのフロントホーン+バックロードホーンと10センチバスレフが近かったら大変だが。
自作で最もよく用いられる10センチユニット、たとえばFE103Eなどと比較してこの同軸10センチユニットはどんな特徴があるのだろうか?大山の感想⇒聴感上レンジと歪感はそれほど変わらない。能率は若干低め。音離れ、低域の軽さはFEのほうが上、このタンノイの10センチユニットの振動板は結構重いものをつかって低域をかせいでいると思われる。ボーカル帯域はどちらも強い(この点だけはタンノイの上位機種に勝っていると思う)。
箱にはタンノイのお家芸の無垢材(チークとバーチ)が使われていて、スピーカーとして使うのではなく机やキャビネットの上に置物として使われるような気もする。実際、この「オートグラフミニ」は若き日に「オートグラフ」を購入することを夢見ていたおじさんをターゲットにしたスピーカーのような気がしてならない。
いくらなんでもこれでペア26万は高すぎではないかと思ってしまう。なんせタンノイのエントリーもでるであるStirlingが25万なわけだから。そのような意味で一般のオーディオマニア向けではなく、かなりディープなタンノイマニア向けの商品の気がする。
タンノイ オートグラフミニカタログより特徴
- 同軸2wayウエイバスレフ(10センチ)
- エンクロージャーにバーチとチークを採用
- クロスオーバー周波数2.3khz
- 周波数特性68Hz~54khz
- 能率88Db(Wm)
- 寸法(W×H×D) 210*345*130
- 内容積3.5L
- 4.0kg