TANNOY AUTOGRAPHの視聴・評価
タンノイ オートグラフ視聴後の大山の評価
泣く子も黙る「タンノイオートグラフ」。1954年に登場したこのスピーカーはもはや伝説と化したスピーカーでありJBLパラゴンなどとともにスピーカー史にその名を刻むスピーカーであります。現代ではほとんど採用されなくなってしまったバックロードホーン型エンクロージャーに、フロントホーンをつけたデュアルホーン方式のスピーカーです。実物を見たことがない人には想像できないでしょうか半端じゃなく大きいです。
タンノイオートグラフは大きく分けて、イギリス本国で生産されたオリジナルものとその後teacが日本にライセンスを与えて日本国内で生産されたものがあり、それによって中古価格が大きく異なり、マニアの間でも音の違いに対して喧々諤々の議論が続いています。
私がタンノイオートグラフを視聴したのはヒノオーディオの地下室のリスニングルームと、アバック秋葉原本店に中古品が展示してあるスペースで視聴しました。まともなリスニングルームで一度聞いてみたいな。ヒノオーディオでのオートグラフは箱をヒノオーディオブランドで自作されているものユニットのみ(もちろん)中古のものを取り付けてある。アバック秋葉原本店ではイギリスで作られたほんまものを視聴しました。
はじめてautographの音を聞いたとき私は現代販売されているタンノイのスピーカーの原型を見たような気がしました。「現代のタンノイは昔のタンノイと違う。これはタンノイではない」とまで言う人もいますが、やはり音の傾向は近いものを私は感じます。
バックロードは散々自作でやっているから音の傾向は長岡先生のバックロードに似ている部分もあり、全然似ていない部分もある。似ている部分は「鳴りっぷりのよさ」これは能率の高さと言い換えても良いかも知れないが、とにかく音が前へ前へと来る。真空管アンプなどパワーの弱いアンプで十分に駆動できる。似ていない部分は低域の歯切れの良さと、まとまり感(音像部分)。
タンノイオートグラフは2000年にミレニアムバージョンとして限定でオートグラフが販売となりました。1本250万円のウルトラハイエンド級の製品です。