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PIONEER S-3EXの視聴・評価

PIONEER S-3EX視聴後の大山の感想
PIONEER S-3EXはS-1EXシリーズの下位モデルで、2007年に登場しました。S-1EXとの主な違いは同軸2wayユニットにベリリウムではなく、セラミックグラファイトを利用している。大きさもS-1EXよりか一回り小さいサイズにしあがっています。
セラミック系の素材はパイオニアが過去のスピーカー(S-07など)に採用していて実績のある素材。聴感上はさすがにベリリウムより若干固めの硬質に感じられたが、音の個性としてはベリリウムに決してひけをとらず私にはこちらのほうがよく感じられたぐらいだ。箱の構成や低域ユニットの構成はほとんどS-1EXと同じなのでそちらの項目も見てみてください。
---S-1EXとS-3EXの聞き比べ--
パイオニアの視聴室の視聴では、S-1EXと並んでおいてあったので2つをあわせて視聴した(利用していたアンプがS-1EXはAVアンプで、S-3EXが普通のオーディオ用アンプであったのが同一条件ではない)。まず高域はベリリウムのS-1EXの方がおとなしい印象を持った。話はそれるがベリリウムやマグネシウムという高級素材は「癖が少ない」のであるが、それは逆の意味で「おとなしい」とも言える。S-3EXはセラミック系のツィーターで長年使われてきた素材だ。このツィーター(同軸2way)のほうが癖があるのを感じはするが、私には好みだった。低域はS-1EXのがAVアンプの影響の気がするが鳴りっぷり重視で前へ前へ出てくる音。S-3EXは若干引っ込む感じだった。これもモニター系という意味でS-3EXに軍配が上がった。
パイオニア S-3EXカタログより特徴
- 型式 : 位相反転式トールボーイフロア型、防磁設計(JEITA)
- スピーカー構成 : 3ウェイ方式 ウーファー : 16 cm コーン型 × 2 ミッド/トゥイーター : 同軸14 cm コーン型 / 3 cm ドーム型
- インピーダンス : 6 Ω
- 再生周波数帯域 : 30 Hz ~ 100 kHz
- 出力音圧レベル : 88.5 dB (2.83 V)
- 最大入力 : 160 W (JEITA)
- クロスオーバー周波数 : 400 Hz、2 kHz
- 外形寸法 : 350 mm (W) × 1 224 mm (H) × 541 mm (D)
- 質量 : 48 kg (1本)