Fostex 6N-FE168SSの利用レビュー
Fostex 6N-FE168SS大山の評価
6NFE168SSはFE168EΣのスーパーバージョンで、FE166superの後継機種として登場しました。販売時期は明確ではありませんが説明書には1997年の春頃に説明書が刷られているのでその近辺でしょうか。D-37に合わせて設計されたユニットで説明書にもD37、D-67、D-168スーパーレアでの使用を推奨している。
FE208にはマグネットが1枚重ねとFE208Sとマグネット2枚重ねのFE208SSが登場したが、168には2枚重ねのSSしか販売されなかった。長岡氏によるとSSとΣの中間のSの試作を箱舟に両方をもちこんだところ、Σとは別次元のSSに軍配があがり配布が決まったそうである。
基本的にスーパー系のユニットはハイアガリ(高域に向かって音が多く出る)でハイスピード、突きつけてくる音が特徴であるのだがD37で使うFE168SSは他のスーパー系に比べるとかなりゆったりしている印象を個人的には持っています。FE168SSの特性を見ると指向性はさほどよくないものの20khzまで一直線に伸びているのでツィーターなしの一発でも十分聞けるが、スーパースワンやスーパーフラミンゴと比べると高域がかなり弱くツィーターの追加はかなりの効果が大きいと思う。大山はまだ実験していない。いつか実験しよう。
ロクハンユニット(16センチフルレンジを一般的に指す)は音の陰影というか、細かな粒立ちを追い求めるというよりかは低域高域ともに一発でほどほどによく鳴らすという定位性重視、バランス重視な方向にどうしても傾いてしまうような気がする。D-37にFE168SS一発で聴く音は音の厚みが豊かではあるが、きらびやかさはさほどなく、熟した大人のスピーカーのような気がする。しかし低能率のおとなしいスピーカーでは決してなく躍動感や抑揚感は十分もちあわせている。これは私の勝手な妄想だが何故かロクハンユニットが好きな人には年配なオーディオマニアに多いような気がするのは気のせいか?
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(オークションでオーディオ製品やFOSTEX限定ユニットを入手する時の注意点)
Fostex 6N-FE168SSカタログより特徴及びスペック
- φ145マグネット2段重ね
- 6Nボイスコイルワイヤー
- 60hzから20khzまで一直線に伸びた素直な特性