Fostex FE168ESの利用レビュー
Fostex FE168ES大山の評価
FE168ESは2001年の夏ごろに限定販売されたユニット。ESコーン、HP振動板、タンジェンタルエッジ/タンジェンタルダンパーといった現在のフォステクスの中核となっている技術は1999年に限定発売されたFE88ESを皮切りにこの頃(2001年ごろ)からFOSTEXの限定ユニットやΣシリーズのユニットに次々に搭載されるようになりました。FE168ESもそれらの技術をふんだんに盛り込まれています。
ロクハンユニットを発売順に並べると166Super⇒FE168SS⇒FE168ES⇒FE166ES-Rという流れになっています(ただしFE166ES-Rはマグネット強化型ではない。)これは他のシリーズにも共通するがESコーンを採用した機種はスーパー系のハイアガリで低域の押し出しを強調したタイプより、より分解能や解像度を高くなっているのは一聴して分かる。おとなしいととも取れなくもないがそれはスーパーと比較してであって低域の軽さは健在。
D37で視聴してみてFE168ESは他の限定ロクハンユニットに比べ最も低歪で、情報量が多い。FE168SSはハイアガリなキャラクターだが高域にいくしたがって若干解像度が落ちるが、168ESはフラットに解像度を維持している。特性けっこう凸凹が多く、5khz、10khzあたりのデップはかなり大きくこでているがこれはユニットの特徴。低域部分は箱の改造で改良の余地ありと思う。
下はフォステクス16センチユニットの比較表だが、168ESはかなりの物量投入のユニットであることが分かる。次のロクハンユニットの限定バージョンはFE208ES-R系の流れになるのか、全く別の形態になるのか大変楽しみ。
FE166S | FE168SS | FE168ES | FE166ES-R | |
発売時期 | 1990年 | 1997年 | 2001年 | 2004年 |
F0 | 50hz | 60hz | 54hz | 50hz |
高域限界 | 20khz | 25khz | 30khz | 22khz |
Q0 | 0.3 | 0.23 | 0.21 | 0.21 |
M0 | 6.3g | 8.0g | 6.9g | 7.44g |
マグネット重量 | 1067g | 2180g | 1798g | 899g |
マグネット種類 | ? | ? | ランタンコバルト | ランタンコバルト |
総重量 | 3.0kg | 4.37kg | 4.9kg | 2.8kg |
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(オークションでオーディオ製品やFOSTEX限定ユニットを入手する時の注意点)
Fostex FE168ESカタログより特徴及びスペック
- ESコーン搭載のHP振動板
- ランタンコバルトマグネット
- UDRタンジェンタルエッジ、ダンパー搭載