D58ES-エージング1ヶ月と低域について
基本条件+MDF+ウォールナット突き板+無垢板
FE208ES(前期)+T500AmkⅡ
D58ESは仕事が終わってからの30分そして、日曜日をメインに鳴らしこみを行ってきた。FE208ESのエージングよりか、T500AmkⅡのエージングが進んだようで、かなり高域が滑らかになってきたのを感じる。FE208ESのエージングは聞き始めからさほど大きな変化は感じない。ただどういうわけか、高域は聞き始めよりかより音が出やすくなっているような感じで若干高域が高めの気がしないでもない。これはコンデンサーの容量を何種類か用意しているので、ベストの位置を今後つめていかねばならない。
これはD37のときも感じていたことで今回も改めて感じたが、このクラスのスピーカーユニットはある程度のパワーを入れないと本領を発揮しない。夜中に小音量で聞くのであればスーパーフラミンゴもしくわ、スーパースワンの方がはるかにユニットの反応が良いと思う。
ところでこのD58ESに関しては長岡派の間ではかなり評価が分かれるスピーカーのようだ。反対派の意見としては「低域がでない」というのが大勢を占めている。自分もこのスピーカーを聞き始めたときはばりばり前に出てくる長岡スピーカーを予想していただけにかなり面食らった。
個人的には30、40hzぐらいの音圧は感じる(たとえばピアノの低域の表現力はスワンでははるかに不可能でD58ESのほうが断然表現力が高い)。しかし、音の屋台骨のなる60~100hzぐらいは落ちているのか?もしかしたらこのあたりの不足がスワンのような前にでるパワーを削いでいるのではという気もする。まあこのあたりは周波数特性の測定がもう少し正確になった時点でデータをだしてみたいと思う。
ちなみにFE208ES-RはQ値が1.16とFE208ESより0.16上がっているがこれはつまり208ES-Rの方が低域がでやすいことを単純に意味している。このFE208ES-RもD58ESに入れての実験も近日中に行います。さらに6N-FE208SS(Q値0.18)をD58ESにいれての実験もこの低域の問題に何らかの答えが得れるのではと思いますで必ず行います(D58ESとD58は構造がほぼ同じなので調整用の板を使って音道の体積を調整すればほぼ同じ条件にできると思います)
D58ESは音の分解能力が高く、特に微小音量を拾う能力に長けているが、こと長岡バックロードに特徴的な鳴りっぷりのよさは後退している。おそらくこのあたりが古くからの長岡ファンには納得できない部分が大きいのだろう。個人的には鳴りっぷりのよさのスワンと、繊細なD58ESは方向が違うが作ってきた長岡スピーカーの中で、存在感は一番大きくて今後のリファレンス的なものとして改良していきたいと思っています。
大山は来週にかけて12畳程度の少し大きめの部屋に引越しをすることに決めました。あまりに多くの長岡スピーカーに囲まれてこれではまともな実験も生活もできなくなってきてしまったからです。少し、更新は少なめになるかもしれませんが極力努力しま~す。
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