D58ES-測定への疑問
基本条件+MDF+ウォールナット突き板+無垢板
FE208ES(前期)+T500AmkⅡ
D58ESの特性を計ろうと思いいつものようにマイクとマイク用アンプをパソコンに接続し、吉正電子のソフトウエアーを立ち上げる。何故だか調子が悪い。いつものようにスーパースワンをセットしてアンプの音量と位置あわせをして同様の結果をだしてからスピーカーの測定をするのだが、今回はスーパースワンの特性がいつもと違って基準点が定まらない。これが決まらないと測定に入れないのだ。
これは毎回思っていたのだが、このパソコンを用いての周波数特性というのは本当にいい加減で毎回測定ごとに少しづつ変わった結果がでる。正直こんなん低レベルのものをサイトに載せていいのかなと思ってしまう時がある。私は少しでも誤差を少なくするために毎回スーパースワンを倉庫から持ち出してマイクやアンプの細かいセッティングを行ってから目的のスピーカー測定する。しかし今回はこの基準が全く合わない。
まれにこのような状態になるのだがこれは何が原因なのかも不明。周波数測定なんてこんなでたらめなものだから自分のものも含めて、ネット上に流れているパソコンを使っての特性表は私はほとんど信用していない。周波数特性は無響室で計らなければ部屋の特性が含まれるのはもちろん(これは致し方ないとして)、以下にあげるものが全て影響すると考えれらる。
- 測定用の発信器(ピンクノイズ)、プレーヤー、アンプ、伝送系統
- 測定用マイク
- マイクアンプ
- パソコンのサウンドカード
- パソコン自体(特に電源の影響)
- 特性測定用のソフトウエアー
これらが全て周波数特性に恐ろしく影響する。最も大きいのが5のパソコン自体と6のソフトウエアーだと思う。理由はこの2つを変えて測定するとことごとく違った特性がでるのが確認しているからである。私はNECのパソコンと自作のパソコンの両方を使っているが、どちらで計っても結果が違う。ソフトウエアーが違えばもっと極端に違う。あとこれは電源の影響だろうが測定する時間帯によっても違う。
この長岡SP視聴編は極力客観的なものを目指しているので、なんとか測定に客観性を持たせたいのだが、今の状態は最悪で一旦このパソコンを使った測定掲載を中止させていただこうと思います。やはり4、5、6の影響を排すには、パソコンと関係ない(できれば電池など独立電源の)単体測定器のが好ましいのは分かっているのだが、いかんせん高価なのとどれが良いのかも分からない。そちらの準備ができたら全ての長岡spを一度測定し直したい。
今回はD58ESのレビューとは全く関係ない話になってしまいましたが、次回ソースごとのレビュー、新しい測定器を導入したらそちらの結果を公開したいと思います。ちなみに仕事が忙しく、D58ESを聴けるのは家に帰ってきての30分ぐらいですが、音はかなり凄いです。大山は毎日この至福の30分のために働いている気さえしています。
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