オイル塗装
基本条件+ラワン合板+FE83E
このスピーカーの塗装は自分で行った。ラワン合板にオイル塗装を3回ほどおこなったのだが、なかなか綺麗にしあがった。着色剤が含まれているオイル塗装ははじめてだったのだが、着色剤に目止めの効果もばっちり含まれているようで導管部に入り込んだ色が濃い縞になり味のある仕上がりでした。木工に携わっているひとなら常識的なことだがラワンと言う材は安物の材の代表格のような存在で、家具の見えない場所やシートを張る部材に使われたりする。しかし、ラワンも塗装しだいではここまで綺麗になるのだ。こちらの塗装に興味のある方は基礎知識編の⑥初級塗装編に詳しく書きましたのでご覧ください。
オイル塗装とはウレタン、ラッカー、ポリ塗装、UV塗装などと大きく違って表面に全く塗膜を作らず材に浅くオイルしみ込ませるような感じになる。なので表面はそれほど固くなく、引っかいたりするとすぐに傷がついてしまうし、水分などにもそれほど強くない。それらが音にどのように影響するのだろうか?材本来の響きに何か良い面を与えてくれるのだろうか?表面に固い塗膜ができればそれがエンクロージャー補強の効果と相まって材の鳴きを抑えることは考えられる(それが良い音になるか悪くなるかは別)が、塗膜がないオイルはどのようになるのだろうか?
結果は非常に僅かであるが、音量を上げた時の材の響きに若干潤いが加わり、ボンつきが押さえられているの分かりました。しかし、これはウレタン塗装をした時に変わった変化に比べると僅かではありさらに、これは見た目が良くなったことによるマスキング効果かも分からない。材本来の響きを得るにはオイルは良いだろう。
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BS-8 |