バスレフダクトFdの求め方
基本条件+シナ合板+FE103E
ちょっと難しいネタだが前回BS-10のFd(ダクトから放射される周波数)を求めたのでその求め方と、数式から得られることを書いておこう。
バスレフ型スピーカーを設計する際に必要になる数値はスピーカーのキャビネットの大きさ(Vc:単位ℓ)、バスレフダクトの断面積(L1×L2を円の面積に換算してその半径をだす:単位cm⇒(例)ポート断面積が30cm2だったら、aは約3.1)、バスレフポートの長さ(L3:単位cm)の3点が最も重要な要素となる。バスレフポートの取り付け位置、折り曲げ方、円か角柱か、といった問題も大事だがこれらはとりあえず横に置いておくとしよう。
以上の3点(Vc,r,L3)を次の式に代入する。
この式から次のことが分かる。
rつまりダクト断面積を大きくして(小さくして)VcとL3が一定であれば
⇒Fdは高域方向にシフトする(低域方向にシフトする)
VcかL3つまり箱の内容積かダクトの長さをを大きくして(小さくして)rが一定であれば
⇒Fdは低域方向にシフトする(高域方向にシフトする)
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BS-10 |