初音だし
基本条件+シナ合板+FE103E
このスピーカーはBS-8と2つ両方合わせて1日で完成させた。長岡鉄男師というとバックロード(D-)というイメージが強いが実際設計されたスピーカーをみると、ブックシェルフ型(BS-)、フロア型(F-)など密閉・バスレフ型の方が圧倒的に数は多いのだ。バックロードのように構造が複雑なものばかり作っている人にとっては、小型のバスレフ・密閉は異常に簡単に作れてしまうだろう。このBS-10とBS-8は何故か長岡師のバスレフ型スピーカーの中でかなり人気が高いようで、ネット上でも良く見かける。
スピーカーの設置方法であるが、まずはコンクリートブロック(1つ5kほど)を4つほど置いて、床にべたに座った時に耳の高さにユニットがくるようにした。高さはだいたい70センチぐらい。
音に関して。BS-8との比較においてはかなり低域にウエイトがシフトしていて(低域というよりか100~200の中低音域)、どんなソースでもオーソドクスにこなす。音はほぼFE-103Eの素直な鳴りっぷりを阻害することなく設計されているのが分かる。ただ音圧レベルを上げると相当箱鳴りがするのでもう少しキャビネットに補強を入れても良いかとも思った。小音量で聞くのであればそれほど気にはならない。ちなみにBS-8は200hz以下から音圧低下がかなり激しく起こり、音楽再生の屋台骨になる中低音がかなり犠牲になるため聞き方・ソースにかなり制限がついてしまう印象を受ける。それに対しBS-10は400hzあたりから低域が落ち始めるが、急降下ではなく徐々に落ちてゆくかんじで中低域レベルがBS-8に対して高く、ソースを聴く上での制限は少なくなる。
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BS-10 |