周波数特性の分析
基本条件+シナ合板+FE168SS
D-37完成後に測定した上の周波数特性表からは以下のことが分かった。
- トータルの音圧レベルは74db。スーパースワンより1db低い。
- 中高域の平均音圧レベルを55dbとしその±10db63hz~20khzが実効周波数帯域。
- 低域は63hz以降もだら下がりの特性で中高域のー20dbあたりで横ばいにグラフが推移している。
- 高域は10khzから音圧低下がはじまり20khzでは中高域からー10dbほど低下。
1について。聴感上のトータル音圧レベルはスーパースワンより1dbしか低くないが、聴感上はもっと低く感じた。スーパースワンは中高域での音圧がメインなのに対して、D-37はより低域にウエイトがありその部分の最低域は人間の耳には聴こえにくいからであると思う。
2について。あまり意味のない数値だがカタログ的にいったこのスピーカーの実効周波数帯域(私の部屋こみの特性になるが)。
3について。ここは重要。25hz、31.5hz、40hz、50hzあたりの帯域は10センチユニットなどではほとんど出ないが(実際は出ているがもほとんど人間の耳で感知できない)、D-37ではだらさがりではありながら、なんとか音圧をキープしている。これは聴感上なんとかわかるレベルである。
4について。ここも重要。高域はそれほど落ち込みは激しくない(中高域平均から10dbに収まっているが)ように見えるが、実際は低域がそこそこ広いためかなり高域の音圧はかなり低く感じる。アンプでブーストする、ツィーターの追加は後の実験で確かめてみようと思う。
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D-37 |