初視聴時の周波数特性分析

基本条件＋シナ合板キャビネット＋FE103E

　
　D-10にFE-103Eを繋げた時の周波数特性は次のような特徴がある。

• ８０ｈｚから１２．５ｋｈｚくらいまでほぼフラットに再生する。下は６３ｈｚ、上は１６ｋｈｚもやや音圧が低下するとはいえなんとか再生できている。
• トータールの能率は大山が作ったスーパースワンの７５ｄｂを基準に考えると約２ｄｂほど下がっているが一般のバスレフ型に比べると10センチユニットとしては非常に能率が高い。

　測定は床の上にブロックを2枚横に並べて、その上にD-10バッキーを載せるというスタイルをとった。D-10は大きさがちょうど、フロアタイプとブックシェルフタイプの中間になるので置き方に非常に苦労するが、方法は①短いスタンドを作って（もしくわ買って）ブックシェルフとして使うか、②床にブロックなどをおいてフロア型的に使うかのどちらかだろう。①の場合は椅子に座って②の場合は床にべたに座って聞くかたちになる。私は②の方法で試聴と測定を行った。もしかすると床に近いことが多少低域の増強効果があったのかもしれない。６３ｈｚまでがんばっているがこれはマグネット強化タイプでない10センチユニットで、しかもホーンが短いD-10では考えにくいからだ。　

D-10backie