スピーカー追求道>【3長岡SP視聴編】D-10バッキートップ>
初視聴
基本条件+シナ合板キャビネット+FE103E
D-10バッキーは私にとって実は過去に一度作ったことのあるスピーカーなのだが、今はもう手元になく今回は実験の為ににもう一度作った。長岡スピーカーの凄さを知ってこの世界にどっぷりはまったきっかけをつくってくれたスピーカーがこのD-10でもあり、私(大山)にとっては非常に感慨深いスピーカーです。このスピーカーが初めて発表されたのは97年7月のstereo誌であるから長岡師がお亡くなりなられるわずか3年前のスピーカーで、長岡鉄男師晩年の作ということになる。
このスピーカーの推奨ユニットの幅は広くFE103、FE108EΣ、FE108super、FF125Kなどたくさんある。その後にもFE108ES、FE108ESⅡ、FE-88ESRなど優れたユニットが発売されているので、それらは可能であれば全てD-10に装着してどうなるかレポートしてみたいと思う。実際は私が過去に使っていたときは108Σを使っていたがまずは現在最も容易に入手できかつ定番中の定番であるFE-103Eからスタートしてみよう。ちなみにFE-103EはFE-103Eの後継機種であり設計思想は受け継いでいるfostexの超ロングセラー商品である。
初の音だしはショパンのピアノ曲集。初試聴だけにまだユニットの紙っぽさ、エンクロージャーのボンつきが少し感じられるが、一昔前のfostexのユニットに比べるとエージングにそれほど時間を要しないかのように思える。音のバランスは大変良く、レンジは決して広くないが軽快なバックロードの音だ。昔聞いたときの記憶がよみがえってきてうれしくなった。
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D-10backie |