視聴開始2週間後
基本条件+MDFキャビネット+FE88ES

正確には12日後のスーパーフラミンゴ。鳴らした時間は仕事が終わってから約1時間。土曜、日曜はほぼ8時間ほど合わせてもまだ30時間ぐらいか。音への変化は
- 初期ユニット鳴らしこみによる中高域のガサツキ(紙臭さ)の解消。といってもSUPER系のユニットに比べるとこの変化は僅か。低域の量感は増し、f特上も最低域が下がっている(これはこの程度は私の測定レベルではエージングによるものなのかははっきりしないが、聴感上は確実に分かる)。
- 箱のエージング。乾燥(木工ボンドの乾燥)に伴った音量を上げた時の箱鳴り音の変化。これもまだ極僅か。これから先進むかどうかも不明。
1について。中高域のガサツキはsuper系のユニットのエージング効果はものすごく感じられたが、88ESに進化して、ほとんど感じられなくなってしまった。これはsuperで使われていた紙系のコーンが「ESコーン」に進化してきたことが大きいのだろう。つまりエージングが進まないのではなくてそこそこエージングが完了された状態でスタートしているとも言える。
低域の量感、最下限が落ちてきているのがデータ上分かる。低域に影響を与えるエージングは一般的にはエッジ・ダンパーのばねの力が弱まりf0が下がると言われているが、この変化は私(大山)の経験では3ヶ月ぐらいかけてゆっくり進むはずなのだがもうそれがもう来たと言うのか?理由は不明。まあ低域がのび、良い音になっているのだから小難しいことは抜きにいいとしよう。80、100hzあたりが伸びていることと若干f0付近の山が小さくなりよりフラットに近づいているのが、初試聴のf特との比較で分かる。
2について。スピーカーが小型だと箱も、ユニットもそうだがエージングにそれほど大きな効果を感じれらにくいもの。これは箱を組み立てる時に大きな圧力を加えなくても組みあがってしまう・音が接する(箱鳴りする面積が小さい)面積が小さい・ユニットの能率が高くないから分かりにくい・最低域のエージングは分かりにくいーなどなど様々な理由と考えられる。しかしスーパーフラミンゴは小型といえ市販スピーカーで考えれば結構でかいわけで半年くらいのスパンでかなりのエージングが進むと予想される。さらにもう一つ。箱のエージングは組み立て精度に大きな関係がある。板のカット精度、組み立て精度が悪く端がね・クランプを使ってガチンコに組み立てれば当然板に大きな圧力を加えて接着させるわけだから初期の箱のボンつきなどが激しく、後々エージングで改善されるはず。このスピーカーは精度バツグンさらに組み立ても3個目とスワンとあってほぼ完璧にできたので、それほどクランプに力を加えずにうまくくっついてしまっている。これがそれほど箱エージングが少ない理由と推測する。
MDFと同時進行で作成しているフィンランドバーチバージョンのスーパーフラミンゴも90%以上完成に近づいてきた。材料以外全く同じつくりにした。音にどのような変化がでるのか楽しみだ。
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D-88SuperFramingo |