初視聴
基本条件+MDFキャビネット+FE88ES
今回でスワンも3作目となった。スワンシリーズで有名なものと言えば、D-101sスーパースワン(10センチ)、D-83フラミンゴ(8センチ)、D-88スーパーフラミンゴ(8センチ)、D-101a(10センチ)、D-150モア(20センチ)、D-161レア(16センチ)とざっと数えて6機種あった。私、大山が選んだ「長岡スピーカー15選」にははじめの3機種をピックアップした。この3機種を選んだ理由はD161,D150は一般家庭にははっきり言ってでかすぎる・一般家庭の部屋を想定してられていない・D-101スワンaはデザインが若干古いという理由。しかしいつか時間とお金が許せこれらの機種も実験してみようと思う。
今回はさらにスーパーフラミンゴを使って板材による音の違いを確かめる実験をしてみたかったのでMDFとフィンランドバーチで全く同じものを2台作った。というか本当はフィンランドバーチで作りはじめたのだが、これまでのスワンシリーズを全てMDFで作っていたのでそこの整合性をとるためにMDFバージョンも作ることにしたのだ。ファインランドバーチの響きの素晴らしさは他のスピーカーですでに分かっていたがやはり条件を全く同一にして確かめてもみたかった。このレポートではMDFバージョンをもとに行い、フィンランドバーチは別コンテンツとしようと思います。
初試聴の印象ー低域の量感、スピード感、歯切れ全てにおいてD-83フラミンゴを大きく上回り、フラミンゴであったF0付近でのボンつきも聴感上ほとんど感じられない。これは確実に低域だら下がり特性のユニットFE-88ESによるところが大きい。特に大きいのが低域のレンジ拡大。すがにスーパースワンと同じレベルとまではいけないが決してひけをとらない。
今回は音道構造に徹底的にこだわって全音道工程にR加工を施したからだろうか、パイプ共鳴音が全く感じられない。非の打ち所がなく、非常に完成度の高いスピーカーというのが正直な感想。良いスピーカーは初試聴時に「ピキーン」とくるものがまさ、「ピキーン」と感じたスピーカー。エージングなしでこのレベルはかなりすごい。
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D-88SuperFramingo |