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スワンスピーカーの優位性検証1
基本条件+MDFキャビネット+FE108SUPER
スワンスピーカーというのは、長岡鉄男氏の本の解説を読んでいない人には理解できないだろうが決してルックスのおかしさを狙ったスピーカーではなく、正しいオーディオ理論に基づき合理的・機能的にて設計されてこの形になった。これは「長岡鉄男最新スピーカークラフト③バックロードの傑作」に非常に詳しくスーパースワン製作の理論が分かりやすく解説されているので一度読んでみてもらいたい。スワンスピーカーをひとことで言うと、「アンプから送られてきた源信号をどうしたら極力忠実に再現できるか」ということではないか?次の5点が長岡師が述べた要旨だが、全て先の「アンプから送られてきた源信号をどうしたら極力忠実に再現できるか」ということを追求している。大山の言葉でさらに平易に解説してみよう。
- 音源は点音源が理想 これは理論の世界の話で現実にはありえないことがだが、スピーカーの振動版の面積がゼロ・指向性がゼロであればそれに近づければ)アンプから送られてくる波形乱さず再現できるということ。そのためスワンでは小口径のユニットに小さなヘッドを採用している
- フルレンジ一発が理想 音源を一つにするにはマルチウエイでは困る。マルチウエイはデバイディングネットワークを用いてアンプの源信号を低音中音高音に分割する。これはアンプの源信号をいじることになり、忠実な再現の妨げになる。
- 軸上正面で聞く これは当たり前のことだがスピーカは聞く位置(左右上下)によりf特は変化する。アンプの源信号を忠実に聞こうとするとある程度の大きさの部屋(20畳ぐらい)でスピーカーをそれほど壁に近づけづスピーカーとリスニグポイントが二等辺三角形になるようにする。
- 中音域を重視する これは①②からででくる妥協案。もし点音源・フルレンジ一発で低域から高域まで完璧に均等の音圧がだせるスピーカーユニットがあれば良いがそれは不可能なので中音域を重視するとなる。
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バッフルはゼロが理想 バッフルはアンプから送られてくる源信号に大きな規制を加える。これを取り除くことはできないので極力小さくする。これでアンプからの源信号を極力忠実に再現できる。ちなみにノーチラスシリーズもツィーター、ミッドを砲弾型にすることでもバッフルゼロを狙っている。もちろん理由は同じ。
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D-101SSuperSwan |