HI-END SHOW
AUDIO&MUSIC TOKYO 2007
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今回のオーディオショーで一際異彩を放っていたのが、Quadral社のタイタン7(TITANⅦ)。ネットワークジャパンという会社が輸入しているらしい。キャビネットを家具的に作りこんでゆく北欧スタイルと違って、機能性重視のいかにもドイツらしいデザインのスピーカーだ。写真では迫力が伝わらないが、一番右のTITANは圧倒される。
これだけのハイエンド機主の紹介にしては後ろにダンボールとか重ねてあったり、不要なテーブルがおいてあったり、もう少しレイアウトに気使ったほうがええんでねえかな?
このタイタンはペア315万円。38センチウーファー搭載の音は、たしかに量感的には素晴しいが、スピード感・音離れ感は小型ウーファー並列タイプに少し劣るかな。まあこれは巨大ウーファーでは宿命的なものだけれで・・。ボーカルの定位感や高域の伸びはかなりいい印象をもった。
続いてSunny Cable Technology社のブース。H3W10。日本円で約270万円くらいの商品。3ウエイでミッドに円形のホーンをもってきている。この形のホーンは50年位前に良く見られた形のホーンであるが、指向性が悪いという理由で日本のメーカーは全く作らなくなりもっぱら作らなくなった。最近この形がまた復活してきたのか?
ツィーターはfostexのT900Aではないかな?定かではないけど。音はボーカルしか聞かなかったが、かなり好印象をもった。できれば弦楽器とかも聴いておきたかったな。小型のH2W8とH2W10それぞれペア60万、105万程度。
やたらに人気の高かったMonitor Audioのブース。
今ではけっこう一般的になったアルミマグネシウム合金のユニット。
3回に移ってFocal/JMlabのコーナー。JMlabはFocalという名前に統一して今後はブランド展開をするとのこと。
今回視聴したのはまだカタログさえできていないできたてほやほやのElectra1037 。FOCAL/JMlabのトップモデル。ツィーターには ピュアベリリウムを採用。ペアで127万円くらい。
音はモニター系の代表格というだけあって、繊細で前へおしだしてくる印象が強い。ベリリウム振動板はB&Wのダイヤモンドツィーターよりかはるかに金属的なピーキーさは少ないのが分かる。
今回はこれにて終了です。