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アルニコとは
アルニコ磁石(アルニコマグネット)[Alnico magnet]とは1950年頃から1970年代までスピーカーユニットの永久磁石として主流の座を占めていました。しかし1970年代後半頃から原材料のコバルトが高騰し、フェライトマグネットに主流の座を奪われました。現在は非常に希少価値の高いものとなってしまい、高級スピーカーユニットにのみ使われる。
アルニコマグネット1930年代にアメリカのGE社よりだされていたもので、鉄(fe)、アルミニウム(al)、ニッケル(ni)、コバルト(co)を主成分とした鋳造磁石である。非常に高い磁気エネルギーと残留磁束密度を持っているとういうメリットがある反面、加工がしにくいという欠点もある。
「アルニコ」という4文字がはいるだけでスピーカーユニットの価格が数倍に跳ね上がるが、現在のネオジウム(ネオジム)やコバルト系の進化も大きくどちらが良いかはマニアの間でも大きく意見の分かれるところである。「低域の歯切れの良さはアルニコでなければ出せない」という意見がある一方、ネオジウム、フェライトなどと変化は見出せないという意見もある。
3.1kgの巨大アルニコマグネット搭載のFE208ES-R