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平面型スピーカーとは
平面型スピーカーとは
平面の振動板を利用したスピーカーユニットです。全く一枚の平らな振動板を使ったものと、コーン型ユニットのくぼみ部分に充填材を入れ平面にしたものとの2種類に大きく分けることができます。B&Wの700、800シリーズに搭載されているウーファーは後者に属します。
平面板はコーンのような円形だけではなく、四角系のものもある。大型の平面版スピーカーは駆動点を1つではなく複数に分け、分割振動を防ぐ工夫をしているものもある。
平面型スピーカーは動電型スピーカーのウーファーの一部に利用されているほか、静電型(コンデンサー型)スピーカーは基本的に全てこの平面型と考えられる。
B&Wシリーズのウーファーは擬似平面振動板
何故平面が優れているのか?
コーンスピーカーはセンターキャップ部分とエッジ部分では距離的に差が生じるため、位相差が生まれ特色の音色がついてしまうのが避けれらない(これをくぼみ効果、空洞効果と呼ぶ)。それに対して平面振動板は理想的に駆動されれば理論上その心配がないと考えられる。
何故主流になれなかったのか?
コーン型スピーカーの項でコーン紙にとって最も重要なものは強度であると述べたが、平面ではこの強度が得られないことが一番大きい。振動板に必要な強度が得られないため、低い周波数で分割振動を起こしてしまい、高い帯域まで同位相でピストン振動をする理想的なものはまだ登場していない。