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コンデンサー型スピーカーとは
2種類のコンデンサー型スピーカー
コンデンサー型スピーカーとは、静電力を利用して、振動板を駆動するスピーカーで静電型スピーカーとも呼ばれている。2枚の振動板を向かい合わせ直流電圧をかけてやると極同士がひきつけあう。一方を堅い物質、もう一方を薄い柔らかい物質(振動板)にする。ここにアンプからの音声電流を流すとスピーカーの振動板として機能する。
この形式をシングル型と呼ばれるが、固定板と振動板の間は極めて薄く大きな振れ幅はとれないことからツィーターとしてしか利用できない。実際のコンデンサースピーカーは2枚の固定極の間に振動板をはさむ形のタイプのものが主流である。この方式をプッシュプル型と呼ぶが、こちらのほうが大きな振れ幅をとれるので、フルレンジ・ウーファーとして利用が可能になる。
クォードのコンデンサ型スピーカー
メリット・デメリット
メリットは
- 振動板全体に均一に信号が伝わるため、分割振動しにくい。
- 過渡特性が良い
デメリットは
- 成極のための直流電圧が必要
- 大出力には適さない
- 指向性が鋭い
市販メーカー
昔はコンデンサ型スピーカーも多く市販されていたようだが現在はほとんどなく、据え置き型スピーカーとしてはイギリスのQUAD(クォード)が最も有名です。日本のSTAXも昔は多くの据え置き型コンデンサー型スピーカーをだしていましたが、現在はヘッドフォン専用メーカーとなったようです。