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バスレフレックス型
バスレフレックス型、通称バスレフ型スピーカーは位相反転型とも呼ばれます。スピーカーユニットは前後に振動して音を出すが、前面が密の場合は背面が疎、前面が疎の場合は背面が密と位相が必ず正反対になる。密閉型スピーカーは背面の音を殺してしまうが、バスレフレクス型スピーカーは背面が疎の場合は密につまり位相は反転させてユニット前面からの音圧を増強させる方式のスピーカーである。
バスレフと密閉はよく比較され、以下のような特性比較表を見たことがある人もおおいだろう。
この特性表から最低域は密閉が延びているが、低域が落ち始めるのは密閉のほうが早い。つまり「低域」はバスレフのほうがでて、「最低域」は密閉のほうが出るともいえる。しかし密閉の僅かな最低域の伸びはバスレフと比較してもさほど違いが感じられず一般的にはバスレフのほうが低域が豊かで優れたスピーカーと感じる人が多いようだ。現在のスピーカー市場の95%がバスレフ型となっているのはそのような理由からだろう。
バスレフレクス型の最大のメリットは小型エンクロージャーで低域を延ばすことができることに尽きる。バスレフ以外のエンクロージャーで、同等に小型で低域を得れるのは密閉の一形態である、エアーサスペンション方式ぐらいである。