フラッターエコー
フラッターエコー【flutter echo】とは、平行した壁と壁の間を何回も音が往復してその音が断続的に聞こえる状態のこと。「ビーン」とか「ウィーン」となる。別名鳴き竜現象と呼ばれる。
中高域で発生するので、平行面に吸音性のカーテンを引いたり、平行面をなくせば(拡散させれば)容易に退治することができる。基本的に中高域の響きを残すために、吸音よりか拡散を用いる場合が多い。
ーフラッターエコー(鳴き竜)と定在波の違いー
フラッターエコーは高域の破裂音で起こる。定在波は低域の持続音で起こる。リスニングポイントによって特性上大きな山や谷ができるのが定在波。フラッターはリスニングポイントにはさほど影響されない。定在波は低域の問題なので退治するのは非常に厄介だが、フラッターエコーは高域なので簡単に吸音、拡散で退治できる。