YAMAHA NS325Fの視聴・評価

YAMAHA NS325F視聴後の大山の感想
NS325Fは1999年に発売されたNS-300の後継機種。ユニットの振動板やダンパーなどに改善が見られ、ホームシアターとピュアオーディオの両立を目指して開発されたスピーカーで、ヨーロッパ市場を意識し、前モデルのNS-200は高い評価を受けている。
ニュートラルな表現を基調とし、下手に低域を欲張らずにワイドレンジを実現している。刺激的な音や特定の周波数でのディップなどはけして感じさせず、誠実な鳴りかたをする印象のスピーカー。ある程度編成の大きな交響曲でも十分に鳴らしきるだけの実力があるい、ウッドベースやチェロの低域も十分な情報量をもって表現する。
ヤマハのスピーカーは基本的にはコストパフォーマンスが高いものが多いが、NS-325Fはその中でもレベルが高い。オーケストラのようにレンジが広く、高解像度を求められるソースのエントリーモデルとして最適。分解能力や解像度ではB&WのCM7に劣るかもしれないが、低域の軽さやバランスのよさでは十分競合できるものだ。ホームシアター用をメインとしているがピュアオーディオの入門用としても十分だ。
YAMAHA NS325Fカタログより特徴
- 型式:2ウェイ・バスレフ防磁型
- ユニット:13cmコーン型ウーファー×2、3cmドーム型ツィーター
- 再生周波数帯域:40Hz~50kHz(-10dB)~100kHz(-30dB)
- 出力音圧レベル:88dB/2.83V,1m
- クロスオーバー周波数:2.5kHz
- 外形寸法:304W×984H×326Dmm(スタンド含む)
- (スタンド含む)