VICTOR SX-500DEの視聴・評価

VICTOR SX-500DE視聴後の大山の感想
VICTORのSX-500DEは初代SX-3から数十機種が1970年代から脈々と販売されてきた機種の系譜にあたるロングセラー商品になる。ここまで長期にわた機種を販売しているのは他にはJBLの4312ぐらいではないだろうか?初代SX-3からSX-500DOLCEまでは全て密閉スピーカーであったが、2005年に発売されたSX500DEからはバスレフタイプとなりました。
伝統的な密閉タイプのスピーカーを捨て何故バスレフに変更となったのかは分かりません。ちなみにクリプトンから発売されているVIGOREは当時ビクターでSXシリーズを担当していたエンジニア渡邊勝氏をチーフエンジニアとして開発を進めたスピーカーでこのSXシリーズを密閉型エンクロージャーで復活させました。
過去のSXシリーズは昔に店頭視聴しただけなので、バスレフタイプSX-500DEと密閉タイプのものとの比較は正確にはわかりません。過去のSXシリーズの特徴は密閉であるが、音はこもり感がなく中低域が透き通っている素晴しいスピーカーだっとのを覚えています。
今回視聴したSX-500DEはバスレフタイプのもの。低域の量感は増加、特にボーカル帯域の再現は大きめのユニットをつかっているにもかかわらず優れているものを感じました。ブーミーさやこもり感は一切なく、音楽の陰影や輪郭も素直に表現します。このへんは過去のSXシリーズの血を受けついでいるといってもいいでしょう。バイオリンやチェロといった弦楽器の艶や色気もばっちり。オーディオファンであれば一度はチェックしたいスピーカーだ。
ビクター SX-500DEカタログより特徴
- 種類:2ウェイバスレフ型(防磁型、EIAJ)
- スピーカーユニット:低音用、20.0cmクルトミューラーコーン/高音用、2.5cmシルクドーム
- 定格入力(JIS):40W
- 最大入力(JIS):150W
- 再生周波数帯域:40Hz ~ 30,000Hz
- 定格インピーダンス:6Ω
- 出力音圧レベル:90db/W・m
- クロスオーバー周波数:3,000Hz
- 外形寸法:(W)253×(H)454×(D)317mm
- 質量:12.5Kg(1本)