VICTOR SX-L9の視聴・評価

VICTOR SX-L9視聴後の大山の感想
SX-L9はビクターの大型フロアー型スピーカーの最高級のモデルで値段もペアで100万超えのハイエンドスピーカーに属します。2waySX-3シリーズの系譜SX500はバスレフ型になりましたが、このSX-L9に密閉型エンクロージャーをもってきました。SXシリーズは密閉3wayのSX-L9、スタガードバスレフ+バーチカルツインのSX77、コンパクトタイプのSX-L33MK2とあるが音の一貫性はほとんどない。
SX-L9のウーファーは30センチ系の大型ウーファーにスコーカーとツィーターの3way構成となっている。スコーカーとツィーターはビクター独自のオブリドームを搭載している。このオブリドームはユニットが非対称になっていて、ビクター側の説明では共振を分散させるとしているが、音も非対称に出てくるわけで当然デメリットもでてくるのではないかと思う。
箱はMDFとパーチクルボードの組み合わせであるが全体で63kgもあり箱鳴りを嫌うモニター系の重さとしては十分であろう。この箱は密閉型であるのだが、ユニットの背圧をぬく目的で直系1センチほどの穴があいている。
SX-L9はの音は密閉の特性で最低域まで存分に延びているのを感じる。あまり吸音材を使っていないだが、ピアノやオルガンの再生もゆうゆう。ビクターのメタルースコーカー及び、メタルツィーターはかなり高域がキャラクタリスティックで好き嫌いが分かれる部分ではあろう。B&Wほど高域のきらきら感は感じないが、それでもやはりキャラは中高域にウエイトがある気がする。低域はスピード感がんがん突きつけてくる音ではなく、ゆったり鳴るタイプ。
ビクター SX-L9カタログより特徴
- 種類 3ウエイ3スピーカー、密閉型 防磁形(JEITA)
- 使用スピーカー 低域用 30 cm コーンスピーカー 中低域用 18 cm コーンスピーカー 高域用 2.5 cm ドームスピーカー
- 定格入力(JIS) 45 W
- 最大入力(JIS) 180 W
- 定格インピーダンス 4 Ω
- 再生周波数帯域 25 Hz~70,000 Hz
- 出力音圧レベル 90 dB/W・m
- クロスオーバー周波数 200 Hz、3,000 Hz
- 寸法 (横幅)390 mm×(高さ)1,078 mm×(奥行)480 mm (スピーカーターミナル、サランボード含む)
- 質量 70 kg(1本・本体)