VICTOR SX-L77の視聴・評価

VICTOR SX-L77視聴後の大山の感想
SX-L77はちょうどSX-L9という大型フロア型のスピーカーと、SX-LT55というトールボーイタイプの中間に置するスピーカーで値段的にもちょうど間ぐらいです。
このSX-L77の最大の特徴はバーチカルツイン+スタガードバスレフ方式だ。バーチカルツインとはツィーターを真ん中に、その両脇にウーファーを置くことで一つの仮想同軸型のフルレンジユニットのように機能させる方式で、1点から音がでてくるように感じるので音像が小さく感じられるメリットがある。
一方スタガード接続とは種類の違うユニットを並列に並べることで、特性をフラットに持ってゆく方式のこと。このSX-L77のウーファーは上のウーファーが170hzまでの低域で下のウーファーがそれ以下を担当している。 しかしこのバーチカルツインとスタガードバスレフは両立するものなのかな?だってバーチカルツインの両ウーファーを同じ音がでていなければバーチカルツインとしての機能は意味がないのではと思ってしまうから。
さらにSX-L9のとこでも書いたがこのオブリードーム。これは中高域の歪が改善されると書いてあるけど、逆に音が対称形にでないからひずむんじゃないかなと思っていたが、このSX-77はオブリドーム2つを上下対称に配置することで非対称形をキャンセルさせているようだ。
さらに、さらにSX-L77の箱は凄い。エンクロ自体はMDFで普通なのだが、なんと突き板を外側だけでなく、内側にも張っているというのだ。こんなことするメーカーあるんだね。けど内側に貼ったメイプルの突き板は、箱を割ってみるでもしない限りまで一度も目にすることないんだよ(笑)。自作なら自己満足でこういうことやってもメーカー製のスピーカーですよ!
とにかく一般のセオリーからとことん外れたように見えるこのSX-L99の視聴は開始。一つ特徴なのはビクターのハインエンドは結構きらびやかな印象が強く、特にこのSX-L77に顕著だった。ただ音の定位感は心配していたスタガード接続+バーチカルツインの悪い部分は出ていなく結構輪郭のくっきりした音を聞かせてくれた。
ビクター SX-L77カタログより特徴
- 3ウェイ3スピーカーシステム、バスレフ型(防磁形JEITA)
- スピーカーユニット 低域用(ボトムウーハー) 18cm純金プレーティング・バランスド・アルミオブリコーン×1 中低域用 18cm純金プレーティング・バランスド・アルミオブリコーン×1 高域用 2.5cm純金プレーティング・カーボングラファイト・オブリドーム
- 定格入力(JIS) 45W
- 最大入力(JIS) 180W
- 定格インピーダンス 6Ω
- 再生周波数帯域 28Hz~70,000Hz
- 出力音圧レベル 89 dB/W・m
- クロスオーバー周波数 170Hz/3,000Hz
- 外形寸法 (横幅)253mm×(高さ)1,077mm×(奥行)387mm (スピーカーターミナル、フット、サランボード含む)
- 質量 38.0kg(1本)
- 付属品 なし