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PMC DB1iの視聴・評価

PMC DB1i視聴後の大山の感想
PMCは1990年にBBCのエンジニアにより設立された非常に新しいスピーカーメーカーで、トランスミッションライン型というエンクロージャー内部に音道をもった構造のボックスを売りにしているイギリスのメーカーです。PMCのラインナップの全てのスピーカーにこのトランスミッションラインを採用していて、この小型DB1iも例外ではありません。
音道の長さは1.5mとかなり短めであるが、このサイズで1.5mというと折り曲げを最低でも3回はしないといけなくなるがそうなるとTLSに必要な長さを確保できるのかという気もしなくもない。
正直音はTLSのベースの共鳴管というより、音響迷路的な音の出方でした。音道の短さもあり、低域の遅れは非常に少なく言われなければ分からない程度。しかし、最低域までの伸びは一緒に視聴したFB1iよりかかなり小さく感じました。
1.5mの音道というと長岡鉄男先生がD10バッキーというバックロードホーンを設計しているが、音は大違い。DB1iはバッキーの鳴りっぷりには及ばない。高域はさほどシャカシャカしていないくしっとりした鳴りかたをする。
やはりこの小型DB1iでトランスミッションラインを組むのにはちょっと無理な気もするが、さほど低域を欲張らずにまとまりの良い音に仕上げているようだ。
PMC DB1iカタログより特徴
- 140mmウーファー、27mmSOLONEXソフトドーム
- 2ウエイバスレフ
- インピーダンス8Ω
- バイワイヤリング対応
- クロス2khz
- 寸法(H×W×D)290*155*234
- 4.5KG
- ATL 1.5m