JBL 4800の視聴・評価

JBL 4800視聴後の大山の評価
S4800はJBLのリファレンスProject K2 S9800シリーズの流れを汲むモデル。2007年現在S9800、S5800、S4800、S143MKⅡと4機種発売されている。
この日はヨドバシカメラでS4800、S143MKⅡ、4428、4318、4312Dを立て続けに視聴。聴いたソースはジャズ(デュークジョーダン)とクラシック(ドボルザーク)、店頭においてあったCDでのボーカル(誰か忘れた)。これまでに43**シリーズはいろんなところで視聴をしてきたが、SシリーズはS143MK2と9800以外聴いたことがなかった。
Sシリーズとスタジオモニターの43**シリーズの違いを端的に表すのがソースを聴くと即明らかになる。まず43**シリーズは徹底的にジャズをどう再生するかのみに焦点をあてたスピーカーとしか思えないし、43シリーズのスピーカーの所有者は9割方ジャズファンと思われる。事実ハーマンのホームページで所有者レビューのページを見ると、ほぼ全員がジャズファンのようだ。クラシックの「ク」の字もでてこない。このように特定のソースに的を絞るのは、競争の激しいハイエンド市場での生き残りをかけた戦略なのだろう。「何でもこなせますよ」というスピーカーは「何もこなせない」に等しい。
Sシリーズは4800を聴いて思ったが、43シリーズでは大味になってしまうクラシックもだいぶ繊細に表現できる。トランペットやホルンなどの金管楽器の表現力もかなりのものだし、音像がぼけず小さくまとまる。ジャズもそこそここなせる。つまりこのSシリーズはジャズもジャズとクラシックを同時にこなせる。おそらく生粋のJBLファン(43**ユーザー)はSシリーズの音には不満のはずだろう。JBLらしさが一歩後退して「オールラウンド系」に若干傾いている向きがあるからだ。しかし、JBLにそれほど思い入れの深くない私などはこちらのSシリーズのほうが聴きやすい。
S4800のウーファー、ミッドドライバー、ツィーターは全て4348で使われているものと全て同じ。違うのはネットワークがシンプルな構成であること、4348のホーンが大きいこと、箱の仕上げにお金をかけていることだ。このネットワークの影響は絶大。構成的には4338と相当似通っている(値段も似通っている)S4800だが音はかなり違う。
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JBL S4800カタログより特徴
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- プレミアム・ピュアパルプコーン、100mm系高密度ロングボイルコイル、軽量・低損失EPDMフォームラバー・ロールエッジ、380mm系ウーファー<1500FE>
- ネオジュームマグネット磁気回路を備えた75mmアルミダイアフラム・コンプレッションドライバー<435AL>、
- ピュアチタン・ダイアフラム、コンプレションドライバー<045Ti>
- バイワイヤリング接続
- 3ウエイバスレフ 380mm×1、75mm×1、25mm×1
- クロス 900Hz、8kHz
- 寸法(H×W×D) 1067×501×372
- 65.0kg