JBL 4348の視聴・評価

JBL 4348視聴後の大山の評価
JBL4348は43シリーズの頂点4344MK2の後継モデルとして2002年にフルモデルチェンジを果たしました。4344の前はかの有名な4343。43**シリーズの最頂点にたつこのスピーカーはかなり前にオーディオイケオンの視聴会での感想なのでかなりあやふや。
43**シリーズの音は昔からいろいろ聴いてきたが、この4343系の4348だけはやはり別格な風貌というか貫禄がある。最も特徴的なのは低域の量感、体の芯まで響かす低音ーこのよく言えば芯があ低域はやはり大口径スピーカーのメリットで、こうしないと出ない音なのだとしみじみ感じた。しかし、4wayによる音のまとまりで言えば4338のほうが上と感じる。どちらのスピーカーにしても20畳ぐらいの部屋で鳴らさないと厳しいだろう。大口径2発+ホーンにより能率は全43シリーズの中で最も高い。
4wayネットワークは複雑になるのは言うまでもないが、この4348のネットワーク回路はすさまじい。小型のパソコンが作れんじゃないのかというぐらい複雑奇怪。しかし、JBL4348のユニットの配置やネットワークによる位相問題はかなり改善され、前バージョンの4344MK2よりまとまりの良い音になっている。
JBLの4348はいろいろな意味で特徴的なスピーカーで、他のハイエンドスピーカーとも、私がこれまでやってきた自作スピーカーとは全く方向性が違う。 好き嫌いを抜きに書くのがこのページの趣旨だから私の趣向を抜きに客観的にこのスピーカーを書くとJBL特有のよく言えば芯のある低音(悪く言えば重たい低音)はジャズファンにはたまらないものがあるのだろう。ことこの低音の出方に関しては、私が自作で追求しているものはまさに正反対の感がある。
このスピーカーのユーザーは当然43**シリーズをいくつか経験してきて、一番最後に到達するスピーカーということになるのだろう。お金だけあってとりあえずハイエンドスピーカーが欲しいと考える人はこのスピーカーは絶対お勧めできない。万人受けするカラレーションの少ないモニターといいう意味ではProject K2 S9800やS5800のほうがよっぽど良い。この4348(4343、4344)ははウルトラハイエンド級の価格のスピーカーではないが、使う人にウルトラハイエンドな能力を求められるスピーカーなのだ。
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JBL 4348カタログより特徴
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- プレミアム・ピュアパルプコーン、100mm系高密度ロングボイルコイル、軽量・低損失EPDMフォームラバー・ロールエッジ、380mm系ウーファー<1500FE>
- N.D.Dネオジューム・ディファレンシャルドライブ方式を採用した250mm径ファイバーコンポジットコーン・ミッドバス<2251J-1>
- ネオジュームマグネット磁気回路を備えた75mmアルミダイアフラム・コンプレッションドライバー<435AL>、SonoGlass製の新開発コンスタントカバーレッジ・バイラジアルホーン搭載
- ピュアチタン・ダイアフラム、軽量アルミリボン線ボイスコイル、高磁束ネオジュームマグネット<045Ti>
- バイワイヤリング接続、アクティブバイアンプ駆動可能なネットワーク
- 4ウエイバスレフ 380mm×1、250mm×1、75mm×1、25mm×1
- クロス 300Hz、1khz、10Khz
- 寸法(H×W×D) 921×597×375
- 90.7kg