JBL 4338の視聴・評価

JBL 4338視聴後の大山の評価
4338は最上位モデルの4348の一つ下位モデルで、2004年に登場しました。この年あたりからJBLはやたらに新作が多く販売されるるようになりましたね。この4348は前年に発売されたS4800とかなりの点でユニットや全体的な構成がかなり類似している。JBLのスピーカーはリファレンスS****シリーズのユニットをモニターシリーズに採用して、ネットワークと箱で従来の伝統的な音を作るという方向になったようです。
この4348は発売時にオーディオショップの視聴イベントで聞きました。それまで持っていた4348像と似ている部分もあるがかなり違うと思う部分もあった。ユニット的には4348とかなりの部分が共通であるが、最大の違いはホーンの大きさと受け持たせいる帯域。低域の量感やパワー、押しだし感は確かに4348のほうが上だが、全体のバランス・定位感では完全に4338に上と思った。
やはり一番気になるのが4348より大きなホーンであるが自分なりの分析を書いてみよう。4338のホーンは帯域が750hzから9khz。4348は1khzから10khz。つまり4338のほうがホーンに受け持たせている帯域が下は広いことになるが、これは聴感上どのような効果になるのか?最も変化を受けるのはサックス再現のリアリティー定位感だと思う。高調波まで含めたサックスの帯域50hz~10khz再生に4348ではサックスのパートにミッドバス、ホーン、ウーファーまで絡んでくるが4338ではほぼホーンとウーファーの2つでカバーできる。これはかなりでかい。
4338は43**シリーズの中で音のバランス、定位感、つながりといった意味ではベストではないかと思う。もうひとつ4338が優れている点は使いこなしの容易さではないか?4348は使いこなしに相当な経験とコストを覚悟しなければならないが、4338であれば私レベルの人間でもそれほど難なく使いこなせる印象を持った。しかし、S4800との違いはこのホーンのでかさだけとなると明確な違いがで少ないと感じる人もいるかもしれない(聞き比べてみるとやはり音はだいぶ違うのだが・・・)。値段もS4800とかなり似通っている。
43**シリーズを俯瞰すると4348と4312(つまり一番高いモデルと一番安いモデル)が一番伝統的なJBLらしい音がする気がする。この2つは好きな人はたまらなく好き、嫌いな人はたまらなく嫌い。4318、4428そして今回紹介した4338は現代的というか、若干リファレンスのSシリーズよりの音で万人うけするスピーカーのような気がする。
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JBL 4338カタログより特徴
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- プレミアム・ピュアパルプコーン、100mm系高密度ロングボイルコイル、軽量・低損失EPDMフォームラバー・ロールエッジ、380mm系ウーファー1500FE
- ネオジュームマグネット磁気回路を備えた75mmアルミダイアフラム・コンプレッションドライバー435AL、SonoGlass製の新開発コンスタントカバーレッジ・バイラジアルホーン搭載
- ピュアチタン・ダイアフラム、軽量アルミリボン線ボイスコイル、高磁束ネオジュームマグネット045Ti
- バイワイヤリング接続、パッシブバイアンプ駆動可能なネットワーク
- 3ウエイバスレフ(380mm×1、75mm×1、25mm×1)、
- クロス750hz、9khz
- 寸法(H×W×D)921*549*375
- 63.4kg