STAX SR303の視聴・評価

STAX SR303視聴後の大山の感想
STAXのSR303はSTAXのコンデンサー型ヘッドッフォンのエントリーモデルです。STAXのヘッドフォンはダイナミック型のヘッドフォンと違い、ドライブする専用のアンプが必要になるためコストはこのエントリーモデルといえども決して安くはない。
SR303をはじめコンデンサー型ヘッドフォンの強みは微小信号に強いこと。これはスピーカーの振動板の重さがダイナミック型の何百分の1しかなく、M0がほとんどないに等しいからだ。据え置き型のコンデンサ型スピーカーの場合(例えばQUADのESL988などは)本来微小信号に強いはずなのだが意外と弱く、これなら普通の小口径型のほうがよいと思ってしまう。しかしSTAXのヘッドフォンは間違いなく低音量でのリニアリティは高い。
このヘッドフォンがオススメなのは小音量で長時間聴く聞き方を好む人向けだろう。事実STAXの専用アンプは最上位のSRM727Aでも最高レベルにまでボリュームをもっていっても音圧は異常に低く、「小音量で楽しんでください」と訴えかけているような気さえしてくる。
音は全体的にフラットで低域から高域まで広く伸びている。若干ハイアガリ気味な部分もあり、ところどころ高域のピーキーさがでるところがある。ピアノのかなり右の方の鍵盤はまれにかすれるところもあった。分解能力はかなり高い。音場感は若干平面的なところがあるが、エージングによって広がるのは間違いないだろう。
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STAX SR303カタログより特徴
- 形式 エレクトロスタティック型プッシュプル
- 周波数特性 7-41,000Hz
- 音圧レベル 100dB/100V r.m.s.
- 静電容量 (ケーブル含) 120pF
- ケーブル 低容量 PC-OCC導体 2.5m(8.3ft)
- イヤーパッド 高透湿性高級人工皮革
- 重量(ケーブル含) 450g
- 使用周囲温度/湿度 0-35℃/90%以下・・ただし結露しないこと
- 推奨ドライバーユニット お好みのドライバーユニットに繋いでお楽しみください。