Fostex FF125Kの利用レビュー
Fostex FF125K大山の評価
FFシリーズはFF-NからFF-Kへバージョンアップを一度果たし、つまり2代目ということになります。FF125KはFF全4機種の中の下から2番目、12センチ口径のユニット。FFシリーズの特徴はケナフ+バイオセルロースを振動板に利用し、センターキャップにアルミドームを採用しています。
低域はマグネットはさほど強力ではないがQ値が低く抑えられているのでバックロードでの利用も可能。長岡氏は「12センチのFF125Kと10センチの限定FE108スーパーがほぼ同じマグネット重量であることを考えるとコストパフォーマンスの高いユニットだ」と述べられていた。
高域は下の特性表を見てもわかるがFF225Kを除いてかなり右肩上がりがきつい特性を示していて、実際にかなり金属的なピーキーさを感じるときもある。伸びているのは15khzぐらいまでであるが低域より10dbほど高くなっている。低域のバスドラム音は「スカッ」トした音離れで心地よい。全体的には暖色系というよりかは寒色系のユニットか。
FF125Kに合う箱はD-111エスカルゴMやD-100などがあげられる。大山はD111で実験した。これは私の箱作りが未熟だったせいか、低域レベルがさほど上昇しなかった(聴感上はでているのであるが)。もう一度いつか箱を作りなおして再実験してみようと思う。
なおFFシリーズのアルミ製センターキャップはほんのちょっと力を加えただけですぐにへこみますので注意が必要。グリルやネットを利用するのが賢明かもしれません。
Fostex FF125Kカタログより特徴及びスペック
- ケナフ+バイオセルロースの新コーン紙
- 大型マグネット使用、軽量振動板