BOSE 901の視聴・評価

BOSE 901視聴後の大山の評価
bose901はボーズが設立された4年後の1968年に発表されたスピーカー。現在(2008年)まで、40年間の長きにわたり販売され続けているボーズ社の顔とも言える超ロングセラースピーカー。
11.5センチのフルレンジ型スピーカー8つを背面に1つを前面に配した、boseの音場型スピーカーの代表。ボーズ博士はコンサートホールで聞こえる音は90%以上が間接音で、直接音の比率は非常に少ないことに着目。このスピーカーはそのコンサートホールの間接音をスピーカーで再現することを目指した設計されたといわれる。
現在のスピーカー設計の思想は基本的にはソースに含まれる音楽信号を忠実に再現することがひとつの目的であるが、この901型のスピーカーの目的はソースを忠実に再生することではなくて、ソースから”音場生成”を目的としたスピーカーと呼べるだろう。実際このスピーカーにはアクティブイコライザーが付属していて周波数特性をいじるのを前提としている。
音の粒立ちや輪郭(ファイファイ)を追い求めるとどうしても音楽を楽しんでいるのか、オーディオを楽しんでいるのかよくわからなくなってくる。ある意味オーディオにどっぷりはまった人にはそれほどBOSEのファンをみかけない。オーディオではなくて音楽が好きな人に非常にファンが多いように思う。
オーディオマニア的にこのスピーカー評せば、音場の広がりは感じるが定位感はない。バスドラムの迫力や量感はあるが、最低域及び最高域に関しては欲張っていない。クラシック、ジャズよりかロック、ポップス系かな。
BOSE 901カタログより特徴
- 11.5センチフルレンジ×9
- 能率86db(Wm)
- 寸法(W×H×D) 538*332*334
- 17.2kg