BOSE 77WERの視聴・評価

BOSE 77WER視聴後の大山の評価
77werはboseの共鳴管理論アコースティックウエーブテクノロジーを採用したスピーカー。4つのウーファーを共鳴管内部に挿入し、ユニット背面の音を菅の共鳴を利用して取り出し、中高域は専用の57mmスコーカーから出すという方式である。
77werは長岡鉄男先生のF3000ネッシーという箱舟にあるリファレンススピーカーと本質的には同じ考え方のスピーカー。ただ7センチユニット4発でこの大きさの共鳴管では100hz以下の低域までだすのはかなり厳しい。視聴はクラシックで行ったが最低域まででている感じは全くなく、100hz~200hz付近の中低域を重視した鳴りかただった。ピュア用としてではなくAV用としての用途になるのだろう。
77werの音の定位感はクラッシクなど大人数の演奏に関してはかなりぼやけた印象を残したが、ボーカルなどは多少大きめな音像になるものの明瞭に定位した。共鳴菅スピーカーのためほどよい音の余韻はあるが、定在波でボーボーなるようなことは一切なく、耳あたりは良い。やはり楽器的な要素をより多く含む共鳴管スピーカーの箱は良質な木材をエンクロージャーに使って欲しいところだ。
BOSE 77WERカタログより特徴
- 57mmツィドラー×1、70mmウーファー×4
- 寸法(W×H×D) 88.6*1206*102
- カラー;ブラック、シルバー
- 6.3kg(7.7kgベース含む)