BOSE 301の視聴・評価

BOSE 301視聴後の大山の評価
BOSE301は20センチウーファーに2発のツィーターをバッフルの前面と背面に配した、音場型スピーカーです。901のダイレクトリフレクティング理論の流れを受け継ぐモデルで下位(といっていいのか?)の101や201とは全く設計思想が異なります。
狭いリスニングルームで聞いたが高域のレベルはシャリシャリしていなくけっこう落ち着いた響き。音場の広さや雰囲気は感じるが、音像はぴしゃり定位する感じはなかった(当然セッティングで改善するだろうが)が、901よりかははるかに定位感はよい。やはり通常の2wayバスレフとはかなり違う。長岡先生のスワンやD58のように微小音量を拡大して表現することで結果的に音場が広く感じるが、ボーズの広げ方はマルチユニットによる方式なのでこれも全然音の感触が違う。定位感はやはり長岡式が勝っていると思う。
このスピーカーや901に代表される音場型スピーカーはショップでの視聴ではよさがかなり分かりにくい。といのは背面の壁の距離や硬さによって音の印象ががらりと変わるからで、セッティングをつめていかなければ本領は発揮しないから。昔リスニングルームのしっかりしたショップで聴いた901と、家電量販店で聞いた901があまりに違うので驚いた経験がある。
BOSE 301カタログより特徴
- 20センチフルレンジ×1
- 5センチターゲティングツィーター×1
- 5センチリフレクティングツィーター×1
- 寸法(W×H×D) 362*248*260
- 5.7kg