B&W CM7の視聴・評価
B&W CM7カタログより特徴
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- Nautilusチューブ・ローディング・アルミニウムドームトゥイーター
- ケプラーファイバー・コーンFSTミッドレンジ
- 3ウエイバスレフ(165mm×1、130mm×1、25mm×1)クロス350hz、4khz
- クロス350hz、4khz
- 寸法(H×W×D) 910mm×200mm×300mm
- 20kg
B&W CM7視聴後の大山の評価
B&Wの普及価格モデルで800、700シリーズの下位という位置づけの商品。しかしこのCM7は704、705と価格的に僅かしか違わないため競合しそうな気もする。
この製品の最大の特徴はFST(フィックスト・サスペンション・トランスデューサー)装着で最も低価格な商品ということ。つまり形は704だがミッドに使われているユニットが700用のFSTになっていて値段が大幅に下がっている。これははっきり言ってかなり大きい。このFSTは800シリーズは805を除いて全ての高級モデルに搭載されている。中低域再生においての歪感の少なさ、明晰さにおいてはCM1や705のミッドと比べ物にならないほどレベルが高い。ノーチラスツィーターと並んでB&Wの技術の中核といってもいいくらいだ。
音はワイド・フラット系。箱・ユニットにカラレーションが少なく、若干ハイアガリな音などB&Wシリーズ全てに共通する音作りの延長線上にあるといえる。ただ700シリーズなどと比べると若干おとなしめである。この理由はウーファーユニットの能率が700シリーズに比べて2dbほど低いユニットを使っているからだろうが、これは小型である分ユニットの重量を上げてf0を強引に下げていることが原因と考えられる。CM1にいたってはそれよりさらに4dbも能率が悪い。この能率の悪さというのはアンプで補えばと考えるところだが、ユニットの能率の良し悪しは音離れ・ダンピングに直に影響するだけにどうしようもない。
箱の仕上げについて一言。700、800シリーズは曲面構造に無垢の突き板を張るという大変面倒なことをしている。CMシリーズにはカタログには天然木仕上げと書いてあるが、エンビシート貼りのような感じがする。これはコストを考えるといたしかたないだろう。
700シリーズは結構な金額になるし一発目から買うのにはちょっと勇気がいる。CM7であれば、B&Wエントリーとして最適。コストパファーマンス的にはかなり高いものがある。