B&W CM1の視聴・評価
B&W CM1カタログより特徴
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- Nautilusチューブ・ローディング・アルミニウムドームトゥイーター
- ウォーブン・ケプラーファイバー・コーン・ベース・ミッドレンジ
- 2ウエイバスレフ(130mm×1、25mm×1)
- クロス4khz
- 寸法(H×W×D) 280mm×165mm×276mm
- 6.7kg
B&W CM1視聴後の大山の評価
CM1は2006年1月に発売された小型のブックシェルフ型スピーカー。700シリーズの705より一回り小さく、値段的には705より2万円ほど安い。
16センチユニットを使っている705に比べ、こちらCM1は13センチユニット。低域の量感をとるのであれば705であるが、定位・音場感をとるのであればCM1かな。けどこのCM1はかなり小面積のバッフルでユニット自体も小さいためセッティングをうまくこなるかどうかでこのスピーカーの使いこなしが決まるといってもいいだろう。これは小型スピーカーの一番の難しさで結局スピーカースタンドを買うとなると結構コストアップになってしまう。スタンドだけ自作という手もあると思うが。
これだけバッフルが小さくユニットも小型になってくるとスワンのような小口径バッフルの効果ー点音源によるバッフルからの不要の音波をフラットに再現するーが生まれてくると考えられる。事実中高域の再生能力は極めて良好。
私の自作経験から考えてだがこの13センチユニットというのは10センチユニットと16センチユニット(通称ロクハンユニット)の狭間にあり、実際商品数が最も少ない。使いこなしも難しい。8センチ・10センチユニットの良さと16センチ・20センチの良さというのは、それぞれ中高域の美しさ・低ひずみ圧倒的な量感の低域ということになるのだろうが、13センチはどっちとつかずになりやすいのだ。
しかし、ここはさすが天下のB&W13センチのフルレンジに近いこのミッドを非常にうまい設計で独自のものに仕立てている。レンジは欲張らずに中高域の美しさを引き出す方向性(いわば自作の8センチ・10センチユニット的な使い方)。ただエンクロはバスレフなので、8センチではあまりに低域が低くなってしまうので13センチとして聴感上100hzくらいまではかなり余裕をだしている。
使いこなしが難しい点と、若干能率が落ちるという欠点はあるものの、これだけのパフォーマンスをこれだけの価格で実現できるのは本当に凄い。