B&W 800Dの視聴・評価
B&W 800Dカタログより特徴
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- チューブローディング・ダイヤモンドドーム・トゥイーター
- ネオジウムマグネット採用ウォーブンケブラー・コーンFSTミッドレンジ
- ロハセルコーン・ウーファー
- 新設計ネットワーク
- バイワイヤリング対応WBTスピーカーターミナル
- 3ウエイバスレフ(250mm×2、150mm×1、25mm×1)
- クロス350hz、4khz
- 寸法(H×W×D) 1180mm×450mm×645mm
- 125kg
B&W 800D視聴後の大山の評価
B&Wの最高級モデルに君臨する800D。貧乏木工家の大山が手がでるべくものではない。オーディオユニオンの視聴室に入るのにも憚られた。私がこう言ったモデルを視聴するのは当然購入目的ではなく、いかに自分のスピーカー作りに知識をフィードバックできるかということが念頭にある。
しかし、このクラスまで来ると正直面食らう。音がいいとか悪いではない。洒落にならない。私が目指す音とは全然違うが機械的スピーカー、原音再生ではなく、高忠実度再現という意味においてこのスピーカーの右にでるものはないのではないか?
視聴したソースはビートルズと弦楽器。これだけユニットを並べながら音の定位間がくっきりする。音像も極めて明快で定位だけでスワンに負けない実力。低域のレンジ・量感・歪み感ともにD58ES以上。高域は言わずもがな。唯一長岡スピーカーが勝ってる部分があるとするなら微小低域の再現と軽さ・音離れだけかな?やはり25センチウーファー2発はどうしてもスピード感でfostex限定フルレンジ208ESや208ESRに勝てないと思う。ちなみにD-801Sという38センチウーファー1発にいたってはその傾向はもっと顕著になる。この大口径1発はあまり人気がないようでその下位の802Dが高級モデルとしては最も人気があるらしいが、超大型ウーファーの難しさを如実に物語っている気がする。
続いて弦楽器を視聴。箱の響きを調べるために相当に音量を上げて聞いてみる。箱に無垢系合板を利用しているためか、弦の響きが802より下位の安価なモデルと比べて全く異なる。99%のユニットと1%の箱の響きで弦の音を再現。私個人としてはやはり箱の一部にでもこういった生の木材を使う音が好みだ。